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奈良の鹿

奈良で店をやっている限りはこの事に触れない訳にはいきませんのでちょっと触れてみます。歴史は長く768年に建御雷命(たてみかづちのみこと)が鹿島神宮から遷る際に白鹿に乗ってきたことで神鹿として崇められるようになったそうでお犬様ならぬお鹿様となったようです。何と1252年前も前の事ですから感慨深いですね。当然、神鹿なわけですから傷付けたり、殺害した場合には罰則があり重いと処刑まであったそうです。しかしこれだけ長く人と共存していますので時代とともに保護のされ方、鹿による農食害等への対応は変化していきます。そして1957年(昭和32年)には奈良の鹿が国の天然記念物に指定されます。現在は奈良の鹿愛護会が保護、調査研究をはじめ尽力して頂いているおかげで共存が成り立っています。とは言え鹿は野生動物ですから出産後のメスは子供を守るため、秋のオスは発情期で気が荒くなりますので接する場合は気を付けてください。ゴミの誤食も最近問題となりましたがゴミは持ち帰るか間違いのないところで処分してください。

そして11月は鹿愛護強化月間です。奈良公園周辺を運転されるドライバーの方は”鹿が飛び出してくるかもしれない運転”をお願いします。もし衝突事故を起こした場合、天然記念物ですから処罰など心配になりますがひき逃げをせずに愛護会か警察へ連絡をしてください。意図しない衝突は処罰の対象とならないそうですから。それと可愛い小ネタ!ドングリを集めて愛護会に飼料として寄付出来ますので是非。最後にならのまちで見かける鹿達です!!