
キャンディーズは「普通の女の子に戻りたい」と言って解散しましたが普通の女の子に戻れたのか?どうなんでしょうか?今回のギターは「普通のストラトに戻りたい」と言ったかどうかは分かりませんが、その様なご依頼です。FENDER USAには色々シリーズがありましてそれぞれの価値観に合わせた選び方が出来ます。アメリカン・デラックスにはノイズレスピックアップにS-1スイッチが搭載されており多彩なピックアップの組み合わせが可能となっており手元でサウンドを切り替えるギタリストには便利なスペックです。これがヴィンテージを踏襲するモデルにはない付加価値なんですが、ヴィンテージ系が好きなユーザーには扱い辛い、必要ないのかもしれません。今回はノイズレスピックアップが断線した事もありピックアップと電装系のパーツを交換してノーマルなストラト配線に戻し(?)ます。ポットをCTS、コンデンサーをオレンジドロップに交換、配線材はクロスワイヤー使用しました。レバースイッチは切り替えに必要な2回路に不具合がなかったのでそのまま利用しました。ノイズは少ない方が良いとの事でしたので導電塗料にて対策を施しました。
アメリカン・デラックスは指板のRやフレットサイズ、ロックペグ、2点ブリッジ、ジョイント部のハイカットなどヴィンテージ系のモデルと比較すると弾きやすいと感じるポイントが多くあります。それでもコントロール部分は昔ながらのストラトでいいと感じる方もおられるのですね。世の中、便利になっても昔ながらのままが残っているものがあるのも納得です。どちらが正解ではなく好みの話ですが。

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