
この仕事、老若男女色んな方が来られて、修理の相談、依頼を頂けます。不具合を直す事をはじめとして「ここをこうして欲しい、交換して欲しい」など人によって内容は様々です。そこで話を深堀りしてみますと色々とストーリーがありまして修理に至る理由に人生や生活を少し垣間見る事が出来るので毎回勉強させてもらっています。そんなストーリーをこのブログテーマにて紹介してみようと思います。共感出来る話、感心する話があるかもしれませんよ。初回の話は70代の男性が来られて「以前使用していたエレキギターをメンテナンスして欲しい。不具合があれば直して欲しい」との事でしたので全体的なメンテナンスとフレットの高さにバラつきがあったのですり合わせを行う事になりました。また演奏するのですか?とお聞きしたところ、もう自分は弾かないが孫に譲るとの事。更に聞いてみました。若い時に取り寄せしてもらって購入したフェンダーUSA製テレキャスターで74年製。自分が弾かなくなって息子さんが弾きたいのなら譲ろう思っていたらしいのですが息子さんは全く興味を示さず、20年近く放置されていたそうです。
が、お孫さんが急にギターに興味を示したそうで、それならばこのギターをと引っ張り出したところ状態が・・・・メンテナンス後、お渡し時の顔は孫を可愛がるおじいちゃんのそれ(えびす顔)でした。お孫さんに74年製のビンテージが継承される時代になりましたね。自分の脳裏には大泉逸郎の「孫」が流れておりました。
ん~目に入れても痛くない!ってか。
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