貸したギター返せよ!

修理をする理由は様々です。30代の男性がご来店。少しの間放置していたベースをクリーニングを含めメンテナンスして欲しいとの事。「またバンドでも再開するのですか?」と聞いてみたところ、20代に友人から借りたベースを昨日返して欲しいと言われたそうで その時は実家にあるから後日持って行くと返事したそう。借りていた事を思い出しベースを確認したところ弦は錆び、ネックは反り、音は出たがガリが酷い。そのまま返しても良かったが、流石に申し訳ないと思いメンテナンスして返却する事に決めたそうです。ポットの交換、弦交換後に一通りのメンテを行い引き渡しました。この方の様に調整して返してもらえると貸した側も気分がいいでしょうね。楽器の貸し借りってよくある話だと思います。個人的な意見ではありますが、貸した楽器はあげた物と割り切っておいた方が良いかと思います。借りた側が余程好みの楽器でない場合、その楽器に注がれる愛情が少ないからです。自分で購入した訳でもないうえにに好みでないとなれば当然だと思います。必要のない楽器を貸す為、貸す期間や返却日も曖昧な事が多く、その楽器には辛い未来が待っているのです。今回の様に良心ある方に当たれば楽器は復活しますが、それ以外はどうでしょうかね?貸したままになっているギターやベースを思い出した方、久々に連絡して「返して!」って言ってみてはどうですか?案外熟成していいギター/ベースになっているかもしれませんよ。